精神疾患の診断にMRI画像を活用する試み

従来、精神的な心の病に関してはカウンセリングや問診による診断が中心でしたが、最近はMRIで脳の形態を検査することで診察する研究が進んできています。

具体的には、うつ病や統合失調症などの精神疾患について、MRIで脳の解析画像を撮影して脳の形態を診断した結果、78%~79%の確率で両者の違いを識別できたということです。

MRI画像で脳を確認してみますと、両者の形状について、大脳基底核周辺にある視床部分や膝(しつ)下部帯状回に違いがみられたということです。

ただ、「うつ病患者」と「統合失調症患者」の違いについての識別になりますので、正常な人との違いというわけではないようです。また、この研究につきましては、症状の診断については大いに役立つものと思われますが、治療方法が確立されたというわけではないです。

けれども、問診などを中心としてきた精神的な疾患について、MRI画像による形態の違いを数値で判別することにより、より客観的な診察の実現が可能になったといえるでしょう。
これにより、正確な症状を判別することができるようになれば、より適切で正確な治療が可能になるものと思われます。

ちなみに、この国立精神・神経医療研究センターによる成果につきましては、「Journal of Psychiatric Research」のオンライン版に掲載されていますので、そちらをご参照ください。